キャラクターとして可愛く描かれることも多いモグラ。
ですが、実際に見たことのある人はあまりいないのではないでしょうか。
ビロードのようなつやつやの毛並みと愛らしい姿で、ひょっこり地中から顔を出した様子は可愛くて、飼ってみたくなりますね。
野生の動物のようなイメージのあるモグラですが、実際に飼うことは可能なのでしょうか。
飼育の許可申請はいるのか、また、飼い方についても解説します。
モグラを飼うのは違法？法律はある？
モグラを飼う、もしくは研究のための捕獲、駆除する場合にも、基本的に国や自治体から事前に許可を得ないといけませんので、だまって飼うのは、違法にあたると言えるでしょう。
これは「鳥獣保護管理法」で規制されています。
保護および管理ならびに狩猟適正化に関する法律で、2002年の法改正により、モグラも保護対象になっています。
もし許可なく捕まえて飼ってしまうと、懲役1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられてしまいます。
ですので、たとえ自宅の庭にいたモグラであっても、自治体への許可申請が必要です。
正式な方法だとそうなのですが、研究所などでの研究対象としての飼育以外で、一般の住民からの飼育申請が受理されるかどうかは、なかなか難しいようです。
モグラの飼育許可と飼い方について
モグラを飼うにあたって、法的にも許可が必要になります。
原則として、自宅の庭に住んでいるモグラを飼育するのにも、自治体に届け出をしなければいけません。
ですが実際、捕まえるのには狩猟免許が必要で、学術研究目的の飼育などでないとなかなか許可を得るのは難しいようです。
それでも、モグラを飼う場合、飼い方には注意が必要です。
モグラは環境の変化に弱く、体が常に何かに触れている状態でないといけません。
体の大きさに合った筒状の飼育環境、もしくはたくさん土が入った大きい水槽で、巣を作れる状況を用意します。
そして、温度変化、餌切れにも弱い動物ですので、直射日光に当たらない場所に置くこと。
また、一日三回に分けてモグラの体重の半分の量の餌が必要です。
そして、爪が伸びすぎるとモグラ自身がケガをしてしまうので爪切りが必要なのですが、モグラは意外と獰猛なので、気を付けないとケガをしてしまいます。
ペットとしてモグラを販売しているお店はある？
野生のモグラを探すことは難しく、自分で捕まえるにも許可を得ないといけない。
それでは、ペットとしてモグラを販売しているお店は、あるのでしょうか？
残念ながら、モグラを扱っているペットショップはなさそうです。
自治体からの許可は、ペットショップにおいても例外はなく、販売のための許可が降りるとは考えにくいです。
そして、店舗でモグラを扱ったとしても、餌や飼育環境の難しさもあります。
一日三回欠かさず餌を与えなければいけませんし、ペットショップでモグラに昼夜付きっきりになるわけにもいきませんよね。
このように、法律・また実際のモグラの生活環境から、ペットショップでの扱いは現実的ではないと言えます。
おわりに
可愛いモグラを、手元に置いて飼いたいと思っても、法的に飼育許可の申請が必要だったり、研究以外での申請が通りにくかったりと、ハードルは高そうです。
さらに、飼育許可が降りたとしても、モグラが心地よく生活できるための環境を作るには、一般家庭ではかなり骨が折れる作業となります。
モグラが自由に動けるスペースとしてもですが、温度や環境の変化、特に餌切れに弱い動物ですので、常に給餌し、見ていないと餓死してしまいます。
また、同様の理由でペットショップでの販売も、モグラの扱いはないようです。
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