特別天然記念物に指定されているカモシカ。
かなり貴重な動物なのですが、なぜ特別天然記念物に指定されているのでしょうか?また、カモシカを駆除、事故などで殺してしまった場合、罪に
なってしまうのでしょうか?
そして、カモシカを食べる事は可能なのでしょうか?
今回は、そんなカモシカの事について紹介していきたいと思います。
カモシカはなぜ天然記念物なのか
カモシカは、1934年に天然記念物に指定され、1955年には特別天然記念物に指定されました。
昔、カモシカはよく狩猟されていたようなのですが、狩猟法の改正に伴って、カモシカが天然記念物になったのです。
カモシカはかなり価値の高い動物です。カモシカの肉を食べることができますし、カモシカの皮や角を色々な事に使う事ができます。
そのため、昔はよく狩猟されていました。
よく狩猟されるがために、特別天然記念物に指定されるまで個体数が減ってしまったというわけですね。
ちなみに取り締まりが厳しくなる前までは、狩猟が禁止されていたのにも関わらず、多くのカモシカが狩猟されていたのです。
特別天然記念物に指定されているカモシカではありますが、現在では個体数が増えてきています。
ですが、数が増えているからこそ起きてしまうトラブルもあります。
カモシカを駆除したり事故で跳ねてしまうことは罪になる?
カモシカを勝手に駆除してしまったり、事故ではねてしまうと罪に問われてしまいます。
カモシカはただの動物ではなく、天然記念物に指定された特別な動物なため、それなりに罪が重くなってしまうんですよね。
特別天然記念物を殺してしまうと、文化財保護法に引っかかってしまうため、五年以下の懲役もしくは禁錮又は三十万円以下の罰金になります。
また、カモシカを殺して逃げてしまった場合、罪がさらに重くなってしまうんですよね。
現在、個体数が増えているカモシカですが、カモシカによる食害が増えていたり、各地に出没するようになったなど、トラブルが起きています。
ですが、どのような理由があってもカモシカを殺傷してしまうと、後で面倒な事になってしまうため、自ら駆除するのは絶対にやめましょう。
また、事故ではねてしまった場合でも罪に問われてしまうため、山で車を運転するときは気を付けたほうがいいですね。
天然記念物なのでそこまで数が多いわけではありませんが、気を付けましょう。
また、勝手にカモシカを駆除してしまうと罪に問われてしまいますが、カモシカが駆除の対象となっている地域では駆除しても問題ありません。
カモシカを食べることは可能?お店はある?
そもそもカモシカを勝手に駆除するのは犯罪ですし、数も多くありません。
そのため、カモシカの肉は流通しておらず、カモシカの肉を食べることは難しいです。
カモシカを食べる事ができる店はないでしょう。
ですが、カモシカを食べることができる地域が存在するのです。
先程も紹介した通り、カモシカによる食害などが発生しているため、カモシカが駆除の対象となっている場合があります。
カモシカが駆除の対象になっている地域であれば、カモシカを食べる事が可能です。
店でカモシカの肉を食べることが出来るわけではなく、カモシカを駆除した後に、関係者や地元の人たちにおすそわけするなどして、食べられているようです。
カモシカを絶対に食べれないというわけではありませんが、この方法でカモシカを食べるのは少し難しいでしょう。
ちなみに、カモシカはどのような味がするのでしょうか?
カモシカはウシ科に所属しているため、鹿というより、ヤギや牛の仲間なのです。
そのため、カモシカは牛肉に近い味がするようです。
また、カモシカは昔食用とされていたこともあり、結構味がおいしいらしいです。
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