一生のほとんどを、地中で過ごすモグラ。
目が見えないとか、目がなさそうなイメージですが、実際どうなのでしょうか。
キャラクター的にはかわいらしいモグラも、害獣であり、困った存在です。
大切に育てた植物を掘り返された、苦い思いをお持ちの方へ。
モグラの捕まえ方についても解説していきます。
モグラは目がない!?
モグラには目の機能があります。目を動かすことはでき、目の筋肉もありますが、地面の下ではほぼ必要がないため、薄い膜がかぶさっています。
このように退化してしまっていますので、物の形を見ることはできず、光を感じる程度のようです。
その代わり、モグラは嗅覚が発達しています。
モグラは鼻先に「アイマー器官」という高密度な感覚器があり、物の匂いを立体的にとらえ、対象物との距離感もかぎ分けることができます。
目がなくても、代わりに嗅覚・聴覚などの器官が発達しているので暗い地中で生活するのに問題はないようです。
モグラの捕まえ方は?捕獲機がおすすめ?
常に地中で生活しているモグラを捕まえるとなると、わなや捕獲機を使用することになります。
わなは、「ネズミ取り」「トラバサミ」とよばれるものですが、もぐらを傷つけたり殺したりしてしまう恐れがある上、使用するには狩猟許可が必要になります。
ですので、モグラを傷つけず捕まえるには「捕獲機」がおすすめです。
捕獲機は、筒形でモグラの通り道に設置して使います。
入口のフタは、外から内に押して入る仕組みになっていて、モグラは簡単に捕獲機に入れます。いざ外に出ようとすると、内から外へは開かない仕組みなので出られません。
捕獲機を設置する際は、モグラに警戒されないよう、手袋をするなどして人間の匂いがつかないよう注意して、トンネルの一部にしっかりと埋め込みます。
モグラの捕獲に許可は必要?法律での罰則もある?
モグラを捕獲したい場合、基本的に国や自治体から事前に許可を受けなければいけません。
法律でも規定が設けられていて、2002年の「鳥獣保護管理法」の改正により、海棲哺乳類とネズミ・モグラ類が新たに管理・保護対象に加えられました。
これに違反してモグラを捕獲、駆除などした場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
ですので、自宅の庭や家庭菜園などに住んでいるモグラを捕獲するためには、各自治体へ届け出、許可申請が必要です。
ただし、農業や林業で被害が発生した場合のみ、許可を得ずにモグラ科の全種類の駆除が許可されています。
おわりに
モグラは、暗い地中で生活する上で、目がない代わりに嗅覚が発達しています。
それは「アイマー器官」といい、鼻先に備わった感覚器でエサの場所や、距離感さえもかぎ分けているのです。
そのように普段地中にもぐって生活しているモグラを捕まえるには、トンネルに捕獲機を仕掛けておくのが、有効な方法だと言われています。
匂いにも敏感なモグラですから、設置の際には人間の匂いが付かないように注意が必要です。また、捕獲機で捕まえるとしても、農業・林業以外の駆除、捕獲は法律での罰則があります。
正しい対応をしなければ罰則を受けてしまう可能性もあるので、モグラにお困りの際は、事前に自治体に問い合わせをしたほうが良さそうです。
参考:鳥獣保護法の概要 || 野生鳥獣の保護及び管理[環境省] (env.go.jp)
岩手県で頼れる害獣駆除業者相談所【20選】 (gaiju-sos.com)
マイナビ農業-就農、農業ニュースなどが集まる農業情報総合サイト (mynavi.jp)
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