水族館で見かけるかわいらしいペンギンたち。
人間に対してかなりフレンドリーなペンギンですが、ペットとして飼育することは可能なのでしょうか。
今回の記事では、ペンギンは人間になつき、ペットとして飼うことは可能なのかということ、具体的にペンギンを飼う上で必要な設備や餌について、ご紹介いたします。
ペンギンは人間になつく?噛まれても大丈夫?
ペンギンは野生のペンギンであっても、人間を恐れたり避けたりすることはなく、向こうから近寄ってきます。
ペンギンの場合、陸上には天敵がいないため、警戒心がないのです。
また、人間は、ペンギンと同じ二足歩行であることから、ペンギンは人間のことを『大きなペンギン…!』と思っているという説もあります。
哺乳類の人間と鳥類のペンギン、生物学には、まったく異なる種族ですが、実は姿が似ていたとはおもしろいですね。
そんなペンギンですから、ペットにしたら、さぞかし犬や猫のようになついてくれてかわいいだろうと想像しますが、残念ながら、慣れはするものの、なつくという感覚はあまりありません。
そういえば、ペンギンは水族館でのショーもあまり完成度が高くありませんよね。(笑)
そして、気になるのはペンギンの鋭いくちばしで噛まれたらどうなるのかということです。
ペンギンは、1歳になる前は、頻繁に突いたり噛んだりしてきます。
通常は、大ケガにまで至ることは少ないようですが、血がにじみ、しばらく傷跡が残る程のケガは絶えないようです。
成長するにつれてだんだん噛むことは減ってきますが、基本的にお世話や掃除をしていると、ペンギンにつつかれる生活がずっと続くことは、覚悟しなければならないようです。
ペットとして飼うことは可能?
かわいくて、人間への警戒心もないペンギン、ペットとして飼いたいと思ったことがある人は多いでしょう。
結論から言うと、ペンギンをペットして飼うことは、法律上は認められています。
ペンギンの具体的な入手方法は、基本的には水族館などに卸している業者さんから買うという方法のみになります。
しかし、希望を出せば、すぐにペンギンを譲ってもらえるほど、ペンギンの入手は簡単ではありません。
ペンギンは、広い飼育スペースを要しますので、かなり自宅が大きい家庭でないと、認可が下りないのです。
広い陸地スペースと自由に泳ぎまわれるプール、水のろ過機能装置、大量のエサを貯蔵する冷凍庫、もしもの時の自家発電機など、最低限でもこれだけの設備は必要になってきます。
また、ペンギンを飼うとなれば、飼育者はペンギンに関するベテラン並みの知識を求められるので、勉強もしないといけませんね。
そんな気になるペンギンのお値段は、フンボルトペンギンやケープペンギンで100万円、オウサマペンギンから1000万円ほどとなります。
いろんな意味で、ペンギンを飼うことはなかなかハードルが高そうですね。
関連記事:ペンギンの種類別寿命と生態について!性格の違いもあるの?
ペンギンの主食は何?
ペンギンの主食となる餌は魚ですが、人間が食べる魚で大丈夫です。
あじやししゃも、ほっけなどを、頭がついたままあげるようにしましょう。
餌が、ペンギン用やペット用じゃなくていいのは助かりますね。
しかし、ペンギンはかなりたくさん食べます。
ペンギンが一日に必要な餌の量は、ペンギンの体重の10%と言われています。
ちなみに人間だと必要な食事の量は約2.5%ですから、この10%という割合はすごい量ですよね。
ペンギンの日々の餌の調達はなかなかの重労働となりそうです。
また飼育下のペンギンは、生魚を食べている野性のペンギンよりもビタミン不足になることが多いので、サプリメントで補う必要があります。
魚のエラのところから錠剤を押し入れて、摂取させます。
おわりに
今回は、ペンギンをペットとして飼うことについて、紹介しました。
ペンギンをペットとして飼うことは可能ではありますが、設備や環境、知識や餌の量などの面で、なかなか普通の人には、ハードルが高いことがわかりました。
今回の記事が参考になれば、幸いです!
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