卵の白いやつの栄養は?カラザじゃない大きい白い塊についても

卵は値段が安く、手軽で料理の幅も広いことから、冷蔵庫に常備されている人も多い食材のひとつではないでしょうか。栄養面でもパーフェクトで、完全栄養食とも言われています。

ただ、卵についている、アレに関して気になったことはありませんか?

なかなか取りにくい、白いヒモのようなものについて徹底解明していきます。

卵の白いやつの栄養と役割

生卵を割った時、卵黄に白いヒモのようなものが付いていますよね。

あの見た目が苦手で取る人もいるでしょうし、料理で取り除く場合もありますね。

なんとなく邪魔な気もするあの白いやつには、重要な役割があることをご存じでしょうか。卵黄の横についている、白いやつは卵帯という名前があります。

耳慣れない言葉ですが、卵帯は英語で「カラザ=chalaza」と言い、おそらくこの呼び方のほうが一般的なようです。

「カラザ」は、卵白の一種で、卵黄が常に卵白の真ん中にいるために吊り下げています。ハンモックのような形で、卵黄を守っているのです。

また、栄養的にも目を見張るものがあり、カラザの主成分はタンパク質ですし、ミネラルやビタミン群も豊富。食べ物からしか摂取できない、シアル酸も多く含まれています。

シアル酸とは、ツバメの巣やローヤルゼリーなどに含まれるもので、免疫力を高めて、ウイルスや細菌の感染を防ぐ働きを持っている栄養素です。また、学習機能を向上させることもわかっています。

加熱してしまえば、見た目にも分かりにくくなりますし、積極的に摂っていきたいですね。

カラザじゃない大きい白い塊は何?

卵の中には時折、カラザではないものも見られる場合があるようです。

それはビー玉のように丸い、ぷよぷよとした塊なのですが。それは何なのでしょうか?

よく発見されている例では、大きく二つの要因があります。

一つ目は、さきほどお話ししたカラザが卵黄から外れたり、何らかの理由でカラザが発達したりしている場合です。卵の中で異物とみなされて、排出しようと卵白に包まれている状態です。

二つ目に、「ミートスポット」といって、卵の殻の色素が移行したものが卵の中に発生する場合があるようです。それも障害物だと判断し、卵白でくるまれています。

そうするとゴムのようなぷよぷよの塊に発達するのです。

これら二つのものであった場合は、口にしても問題は無いといわれてはいますが。

見た目に異常があれば食べない方が良さそうです。

つまり、異物や雑菌を死滅させたり、増えることを阻止したりする卵白の役割によるものだったのです。

卵殻の中に核になるものがあったら、卵黄を守っているように、まとわりつくようになっています。

そんな白身の役割、栄養について、さらに注目していきましょう。

卵の白身の栄養について

卵は完全栄養食と言われていますが、卵白は89%が水分で、残りは蛋白質という構成です。

卵黄と比較して、卵白が栄養素的に劣るということはありません。むしろ、低カロリーで低脂質。高タンパクという、美容や健康に気を付けている人にとっては、手軽でまたとない健康食材であるといえます。

必須アミノ酸であるタンパク質と、ぜひ摂取したい栄養素として、以下のものがあげられます。

・リゾチーム

・セレン

・ビタミンB2

 

リゾチームは風邪の原因菌を、加水分解してくれる酵素です。風邪薬の成分としても、リゾチームの名前をみることができます。

必須微量ミネラルであるセレンは、老化の原因である「過酸化脂質」を分解する抗酸化作用に優れた酵素です。

血栓症やがんの予防に効果があるとされ、注目されています。

ビタミンB2は、細胞を酸化させてしまう「活性酸素」を除去する働きがあるのをご存じでしょうか。これは、酸化から体を守って老化を防ぐ働きのことです。

またビタミンB2には細胞再生を促進する力もあり、粘膜の炎症予防や美肌のためにも摂りたい栄養素ですね。

おわりに

今回は、身近な食材である卵と、その白いやつにクローズアップしてみました。

タンパク質以外の栄養面でのメリットも多く、美容や健康にも役立つ低カロリーの卵。

ぜひ、白いやつ「カラザ」も摂って免疫力向上させていきたいものです。

ますます毎日の食卓で大活躍しそうですね。

参考:一般社団法人 日本養鶏協会(https://www.jpa.or.jp/

コメント

タイトルとURLをコピーしました