近年、日本で危険な外来生物として認識されているツマアカスズメバチですが、もともとはどこの国に生息していたハチなのでしょうか。
生息地や原産地の分布が気になりますよね。
また、大きさやその毒性についても、在来のスズメバチと比べてどうなのか、知りたいところです。
今回の記事では、ツマアカスズメバチの生息地と原産地の分布についてと、大きさや毒性についてまとめていきたいと思います。
ツマアカスズメバチの生息地、原産地の分布について
ツマアカスズメバチは外来種です。
ツマアカスズメバチの原産地の分布は、
インドネシア
パキスタン
アフガニスタン
インド
ブータン
中国
台湾
ミャンマー
タイ
ラオス
ベトナム
マレーシア
となっており、東アジア、東南アジア全域に生息しています。
もともとは、森林地域や田園地域を生息環境としていましたが、近年は韓国でも見られるようになり、都市部の街路樹や電柱、人家周りに営巣する例も報告されています。
日本国内では、長崎県対馬市に定着しており、福岡県、宮崎県、大分県で確認されています。
ツマアカスズメバチの大きさはどのくらい?
写真:ツマアカスズメバチ(東京都環境局自然環境部より引用)
ツマアカスズメバチの身体の大きさは、働きバチだと体長は平均20mm、雄蜂で24mm、女王蜂で30mm程度です。
在来のスズメバチは、平均的な個体でも30mmを超えますので、ツマアカスズメバチは比較的小型となります。
ツマアカスズメバチの毒性や特徴について
ツマアカスズメバチは名前の通り、スズメバチの一種ですから、刺されると、他のスズメバチ類同様、アナフィラキシーショックを起こす可能性は高いです。
しかし、在来のスズメバチ類と比較して、ツマアカスズメバチの攻撃性や毒性が特別に強いということはありませんので、一般的なスズメバチと同等に考えて良いでしょう。
しかし、一般的なスズメバチもツマアカスズメバチも非常に毒性が強く危険です。
被害を受けた場合には、すみやかに医療機関を受診するようにしてくださいね。
ツマアカスズメバチは、全体的に黒っぽいですが、腹部の鮮やかなオレンジの斑紋が特徴的です。
ただ同じ種でも大きさや色味には個体差がありますので、一般的な特徴とは少し違った印象のツマアカスズメバチもいるかもしれません。
そうなると、一般的な在来のスズメバチとの区別は、ますます難しくなりますね。
巣は、たての方が少し長めのしずく型の形状をしているのですが、それ以上に大きさが特徴的です。
ツマアカスズメバチの巣の大きさは、平均的なものでも、直径50cm~70cmくらいの大きさがあり、このサイズは、キイロスズメバチの巣の最大クラスに相当します。
また、ツマアカスズメバチの巣は、夏から秋にかけて、20mくらいある高い位置に作られることが多いです。
ちなみに、ツマアカスズメバチは、在来のミツバチを捕食する場合があります。
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まとめ
今回は、ツマアカスズメバチの生息地や原産地の分布と、大きさと毒性について紹介しました。
ツマアカスズメバチの原産国は、東アジアや東南アジアでしたが、近年は日本や韓国でも見られるようになっています。
大きさは、日本のスズメバチよりもやや小ぶりなのですが、毒性に関しては従来のスズメバチと大差はありません。
刺されたら、非常に危険なことには変わりはありませんので、刺されないように注意したいものです。
ツマアカスズメバチの大きな特徴は巣の大きさです。
巣は縦長の涙型という変わった形をしていますが、その大きさがとても大きいため迫力があり、怖さも増しますね。
巣を作られたら、専門家の手を借りて早めに対処するようにしてくださいね。
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